パーヴェル・ネルセシアン先生から
今春開催の「パーヴェル・ネルセシアンピアノリサイタル 2022」で使用した
ピアノと松永正行の調律について感想をいただきましたので紹介させていただきます(*^▽^*)
~~パーヴェル・ネルセシアン先生より~~
What I remember from my 2022 trip to Japan, and the recitals, is that Matsunaga-san's piano tuning got more flexibility and colors.
The piano itself is one of the best examples of Hamburg Steinways, I love this maker and I love this special piano. I remember pianos several years ago, excellent sound, varied and multicolored, and recordings showing excellent sound qualities.
This year, the sound is more developed towards soft colors, finer levels can be achieved, it was easy to control all this.
Also the action is easier to handle, it's very predictable, which is excellent.
A special mention about the pedal, which permits many gradations between full on and full off; keeping sound partially was very easy.
Overall my impression is very positive. The best piano in my experience is a piano which is not noticable, it simply does what you want. My 2022 Japan tour piano was a good example of this.
-- 訳 --
2022年の日本への旅とリサイタルで思い出すのは、松永さんのピアノ調律がより柔らかく色彩豊かになったことです。
ピアノそのものは、ハンブルグスタインウェイの最たる例の 1 つです。
私はこのメーカーが好きで、この特別なピアノが好きです。数年前のピアノを思い出します。
それは素晴らしい響き、変化に富み多彩、そして極めて質のよい録音でした。
今年は響きがより柔らかいな色へと発展し、より細かいレベルの表現を達成することができ、
これらすべてを容易にコントロールできました。
また、アクションはより扱いやすくなり、非常に思い通りにできる素晴らしいものでした。
ペダルについて特別言わせてもらうと、奥まで踏んだ時と解放した時の間で多くのグラデーションを使うことができ、
部分的に音を残すことが大変容易でした。
全体的に私の印象はとてもポジティブです。私の経験上最高のピアノは、目立たないピアノであり、
演奏者がただ望むものを創り出します。2022年の日本ツアーのピアノはその良い例でした。